人生は楽しんだもの勝ちだ!

2012年04月02日

小島慶子さん、『船を編む』、DVD、etc.

 
 みんな、元気?

 今日、ラジオでトークする小島慶子さん(ぼくと同じ、メディア・パーソナリティ)の新著『気の持ちようの幸福論』にとてもいいことが書かれてあったので、紹介するね:
  「自分が手にしていないものを追い続けている人は、逆に、手にしているものが見えなくなってしまいます。ないもののほうを見ていたら、あるものが「ないもの」になってしまう。自分が何を手に入れていないか、ということだけを延々と見続けている人生になってしまうんですね。...手にしていないものを求め続けるのではなく、手のなかにあるものとともに生きていく。そのための方法を考えるべき時代じゃないかと思います」
 本当だよね。ぼくもその通りだと思う。今、目の前にある人生を愛してあげなければ、何も愛せないと思うんだよね。未来なんて存在しないんだから。存在するのは「今」。人生ってこの「今」の連続なんだよね。

 本:三浦しをんの『船を編む』を読んでいるんだけど、ほんわかした良い小説だよ。辞書を作ることに人生と情熱を賭けた、愛らしい変人たちの物語。読み終えたらぼくなりの感想を書くね。

 映画:DVDでフランスの映画監督フレッド・カヴァイエの作品『ラスト3デイズ〜すべて彼女のために』を観たけど、かなり迫力のあるアクション映画だった。恋する奥さんが殺人容疑で終身刑になってしまったらどうするか...というのが物語の設定。
 あまりにも良くできた映画なのでポール・ハギス監督、ラッセル・クロウ主演のアメリカ映画『スリーデイズ』としてリメイクされたけど、ぼくはオリジナルの方が迫力があると思う。見比べてみるのも面白いかもね。とにかく、お薦めです。

 ではでは、have a great day!
 Ciao!


 

 
 
posted by ロバート・ハリス at 10:24| Comment(0) | 気ままな日記

2012年03月01日

風邪、女の味、「共食い」、etc.

 
 みんな、元気?

 これからはこのボヘミアン マガジンの一環としてぼくのブログが展開されるので、よろしくです。

 気分もデザインも一新、楽しみながら書いていくので、どしどしお便りや感想、送って頂戴ね。

 さて、昨日は雪の中、友人のアーティストのラジカル鈴木君が主催するガーリック・ディナー&ポエトリー&ライヴというちょっと変わったイベントに参加したんだけど、寒い夜風に当たりすぎたおかげか、今日はダウン。風邪を引き、喉が痛く、声もあまり出ないので、相方の弓月ひろみさんとやっているFM小田原での「RADIO BOHEMIA」の収録はキャンセル。来週に延ばしてもらいました。

 昨夜のラジカル鈴木君のイベントはいつもの代官山の「山羊に、聞く?」でやり、ポエトリー・リーディングは旧友のドクター・セヴン、丸本武(タケシ・トラバート)、ラジカル鈴木、そしてぼくの順番で展開。料理とエロスというテーマの詩がいい、ということだったんで、実際におこった出来事をベースにした、こんなポエムを書いてきました:

 女の味

 もう10年以上前の話
 息子が14歳のとき
 あらたまった顔をして
 ぼくにこんなことを聞いた
 「パパ、女性のあそこ
 舐めたことある?」
 ぼくは思わず咳こんだが
 息子の顔は真剣そのもの
 だからぼくは咳が収まると
 襟を正し、こう答えた
 「そりゃお前
 女性のあそこを舐めるのは
 エチケッテだよ」
 「エチケット?
 「うん、女性のあそこを舐めるのは
 ラヴ・メーキングでのエチケットさ」
 これを聞いた息子は
 しばらく考えこんでいたが
 またあらたまった顔をすると
 今度はこんなことを聞いてきた
 「パパ、女性のあそこって
 どんな味がするの?」
 ぼくは思わずもう一度
 咳こんだが
 また襟を正すと
 こう答えた
 「それはお前
 蜂蜜みたいな
 甘い味の子もいるし
 ピーチのような
 フルーティな味の子もいる
 でもほんのたまに
 そう、ほんのたまにだけどね
 アンチョビみたいな
 味の子もいるよ」
 これを聞いた息子は
 絶句したあと
 「アンチョビ?」と
 困ったような顔をした
 息子はアンチョビが
 大の苦手なのだ
 でもそれから半年後
 オーストラリアで暮らす
 息子から
 こんな電話があった
 「パパ!アンチョビ
 じゃなかったよ!
 ぼくの大好きな
 甘い蜜の味だった!」
 あれから10年
 息子は様々な
 女性と出会い
 愛を交わし
 様々な味を味わって
 きたことだろう
 そんな息子に
 ぼくは言いたい
 「息子よ
 世界は広い
 これからお前は
 もっともっと 
 色々な味を
 味わっていくことだろう
 夏の夜風のような
 温かい味の子
 シチリアのパレルモ名物の
 イカ墨パスタのような
 濃厚な味の子
 吹雪の後の夜明けのような
 爽やかな味の子
 良く熟れた
 バリ島のドリアンのような
 凄まじい味の子
 長い夢の果てに流す
 涙のような
 儚い味の子
 どんな味にせよ
 息子よ
 躊躇せず
 鼻をつままず
 よく舌と
 唇を使って
 彼女たちの果実を
 じっくりと吟味せよ
 なぜなら
 息子よ
 どんな味の
 女の子でも
 お前が愛と
 情熱を持って
 味わってあげれば
 お前の舌先に残るのは
 そう、最後に微かに残るのは
 お前の大好きな
 甘い蜜の味
 だからさ

 BOOKS: 上のような詩の後に芥川賞受賞作の話しをするのも何なんだけど、最近、「貰っといてやるよ」発言で注目された田中慎弥の『共食いを』を読んだ。これは海辺の近くの貧しい川辺の村に住む高校生の男の子が、女を殴ってセックスする性癖を持つ父親と自分がそっくりだと悩む話。登場する父親や女性たちの個性豊かな描写や下関の方言の会話のリアルさ、川辺の村の時が止まったようなどんよりした重たさや下水道の匂い、そこに暮らす赤い犬や娼婦の女やナメクジや鰻や船虫たちの描写、そしてクライマックスのシーンでの大雨の模様など、あっと言わせるような文章力には感銘を受けたし、「椅子にかけ、戻ってこない筈の時間がもし間違って店の前を通りかかったら絶対に逃しそうにない目で外を見つめ、煙草を吸っていた仁子さんは」とか「夜が近づくと川辺は、夕闇とは違う、病気に罹ったような暗さになり、紫色がかった暮れ切らない薄闇が来た」など、凄い表現が散りばめられているので読んでいてけっして退屈はしないのだけれど、物語そのものは暗いばかりだし、彼が描く殺伐とした風景の中に長く身を置いていたいとは思わなかった。

 さて、ぼくは風邪で頭がいくぶんぼやーっとしているんだけど、これから現在執筆中のエッセイ集に取り掛かろうと思う。

 今日、ツイートしたアフォリズムはパブロ・ネルーダのこんな言葉です:
 APHORISM: Someday, somewhere - anywhere, unfailingly, you'll find yourself, and that, only that, can be the happiest or bitterest hour of your life.
 「いつか、どこかで、どこでも、間違いなく、あなたは自分を探すだろう。そしてそれが、それだけが、あなたの人生でもっとも喜ばしい、またはもっとも悲痛な瞬間になるだろう」

 ではでは、have a great day!
  Ciao!
 

 
 
 
posted by ロバート・ハリス at 16:00| Comment(3) | 気ままな日記